近況など

ご無沙汰しました。半年に一回更新のブログ、と成り果てていますが。

2011年前半は、本当に大変な幕開けを迎えてしまいました。ニュージーランドに住む日本人は、みな、そんなやりきれない思いを抱えて、日々の生活を営んでいるだろうと思います。クライストチャーチの震災で被害を受けた方、そして日本の震災と津波で被害を受けた方のこころとくらしに、一日も早く希望の光が灯ることを念じてやみません。

この3か月ほどの近況です。

クライストチャーチの地震発生直後、日本のメディアから依頼を受けて現地入りし、取材班のお手伝いをしました。個人的に思うところが多くあったのですが、それはこの場には記しません。その3週間後に、今度は日本の、あの未曾有の大災害が起こりました。

ネットで日本の報道を見ながらも、これが今、現実に起こっていることだとは、どうしても信じられませんでした。その映像は、私の想像力の限界をはるかに凌駕するものだったのです。

すぐに、私の周囲でも、義援金集めの動きが起こりました。そのひとつふたつに関わり、4月下旬まで、義援金を集めるために週末マーケットのストールに出向きました。冬になり、マーケットの人出が減ったことを機に、その活動を一段落させたところへ、日本の両親がこちらへやってきました。

わずか1週間の滞在でしたが、思いの外老いた両親の姿を目の当たりにして、これもまた、思うところがいろいろありました。毎年、帰国の折りに会ってはいたのですが、70年あまりを同じ土地で暮らして来た彼らは、ある意味、「固定化」された世界の住人です。そんな「彼らの世界」から抜け出して来た父と母は、今まで私の知らなかった、別の姿を見せました。悔しいような切ないような、奇妙な体験でした。

そういった数ヶ月を過ごして、私自身には大きな、もちろん外見のそれではないのですが、やはり大きな変化が訪れたと思います。気づき、といういい方の方がしっくり来るのかもしれません。では、そういう気づきがあったのかと言うと、おそらく、「保証された明日」という概念のあまりの心もとなさ、なのだろうと思います。

少し気が抜けてしまって、いろいろやる気が失せているのですが、そろそろ建て直さねばなりませんね。

「プルーストとイカ〜読書は脳をどのように変えるのか?」を読んでいます。「読む脳」の知られざる側面を次々と知らしめてくれ、今までなかなか答えを見つけられずにいたいくつかの疑問に、うっすらとですが答えが見つかりはじめています。

少なくとも、

「日本語を維持するのにどうして読み聞かせが必要なの?」

という質問には、もう、なんとか答えられそうです。

clst2 の紹介

ニュージーランド在住18年目に突入。なんでこんなに長くなっちゃったんでしょう?
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